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AIビジネス立ち上げを支えた、SHIPという“実験と出会いの場”
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静岡県が運営するイノベーション拠点「SHIP」では、地域における起業支援や新規事業開発、DX支援、
デジタル人材やイノベーション人材の育成を目的とした多様な支援を行っています。
本シリーズでは、SHIPを活用し成長・発展を遂げた起業家や企業、プロジェクトの事例を通じて、
SHIPが果たす役割と効果をご紹介いたします。
皆さまの今後のSHIP活用のヒントになれば幸いです。ぜひご覧ください。
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生成AIやChatGPTの講座・研修・個別支援を行う「AIキャンプ」。
静岡県No1の実績を誇るとともに、全国から依頼がある人気のサービスですが、その飛躍にはSHIPでの出会いが大きく影響しているそうです。
今回、成長の舞台裏とSHIPの活用法について、株式会社ラーニングライト代表取締役の中村俊也さんに伺いました。
受講者数34,000人以上
弊社の主なサービスは「AIキャンプ」という、生成AIの使い方を学ぶ研修やChatGPTの導入支援です。研修や登壇の実績は340回超、受講者数で言えば34,000人以上の方々にご参加いただいています。

セミナーへのお申込みは、SHIPなどのリアルな出会いに加え、YouTubeなどからの流入が中心です。お客さまも全国にいらっしゃいます。
現在はほぼ口コミで、こちらから広告を打つようなことはありません。 基本姿勢は「来たい方に来ていただく」。それでも、月に100人ほどのAIに関心の高い方々と接点を持つことができています。
SHIPとの出会いが追い風となる
2022年の11月から私個人の活動としてAIセミナーを実施し始め、2023年の12月に法人化しました。
私はかつて高校教師として働いていましたが、既存の教育の形式に疑問を抱き、「ならば自分で新しい学びをつくろう」と起業しました。その後、キャリアや金融教育などさまざまなサービスを経て、今の生成AIセミナーの事業に落ち着きました。
AIに舵を切った理由は大きく二つあります。
1つ目は、2022年末にChatGPTに触れた瞬間、「これは必ず来る」と直感したこと。2つ目は、生成AIの解説動画をYouTubeに投稿したところ再生が急伸したり、セミナーや勉強会も即満席になるなど、需要の大きさを実感したことです。
そうしてコツコツと準備を進めていた結果、AIブームの波に乗ることができました。
とは言いましても、最初からすべてが順調だったわけではありません。私はAIの事業をやってたわけではないので、技術も実績や知名度もありませんでしたから。
しかし、そんな私の追い風となったのがSHIPとの出会いです。
テストマーケティングに活用
2023年の4月にSHIPオープン直後、生成AIのセミナーをさせていただいたところ大好評で、そこから急速に人脈が広がっていきました。
https://www.youtube.com/watch?v=p0mOxZuuCbY
SHIPはもともと、ITやデジタル技術に関心のある方々が集まっており、弊社のサービスと親和性も高かったことも影響しているでしょう。正直、ほかのイベントスペースで同じ内容のセミナーを開いても、ここまで人が集まるとは思えませんね。
相談員さんと企画段階で気軽に意見交換できたのも助かりましたし、実施するにしても、すぐにGOサインを出してもらえたのはありがたかったです。そのスピード感と柔軟性はSHIPならではでしょう。
テストマーケティングの場としても最高でした。
セミナー参加者の反応から「どこに反響があったのか/何が不足していたのか」が明確になりましたし、終了後の懇親会で親しくなった方々から率直で具体的な意見をいただけました。
こうして得られた知見はすべて、弊社の主力サービスであるAIキャンプや法人向け研修のコンテンツ作りに反映させていただきました。
また、SHIPで出会った方から「今度うちの会社で研修してよ」のように実際的なビジネスにつながることもありましたし、エンジニアの方とビジネスパートナーとなることもできました。弊社で働いてくださっているエンジニアのうち3人はSHIPで出会った方です。
エンジニアの方には普段はなかなか出会うことができないので、本当に助かりました。
「チャレンジの場」としてのSHIP
ありがたいことにSHIPでのセミナーは非常に好評です。告知をしてもすぐに定員に達してしまうほどです。

直近で開催したイベントですと、8月には「自分のデータを作ろう!」というテーマで、 その勉強会はとくに人気で、あっという間に40人ほど集まってしまいました。
他にも、画像生成のようなクリエイティブ系イベントや、スプレッドシートのような他ソフトとAIを連携する勉強会も根強い人気があります。
私の中でSHIPは「チャレンジの場」の位置づけです。
たとえば、 では参加者のみなさまと一緒に「どのようにAIを使っているか?」などのテーマで情報交換を行ったところ、大いに盛り上がりました。また、県のデータ推進課の職員の方と協働し、オープンデータの活用にも取り組みました。
いずれも何が起きるか予測できない状態で、参加者と一緒に企画を作っていくことを意識しました。
変態的人材が生まれるイベントを
弊社のAIセミナーは、SHIPのコンセプトと非常に相性が良いと考えています。今後も継続的にご一緒できれば幸いです。
次の展開としては、3カ月かけて作品を仕上げる制作イベントなんかをやっていきたいです。ちょうど森岡さん主催の「映像クリエイティブチャレンジ」のようなイメージです。
映像ではなくマンガにフォーカスし、たとえば販促用マンガや、参加者の生い立ちをマンガ化するのも面白いと思います。きっと老若男女に需要があるはずです。
あるいはきっと奇抜で、言うなれば”変態的”なイベントもいいかもしれません。
たとえば弊社には、ChatGPTの中で恋愛シミュレーションゲームを作って、物語をハッピーエンドにするために プロンプトを書いた人がいました。彼のように、一つの事柄にのめり込んで濃密な時間を過ごすような企画をやっていきたいです。
プロトタイプやサービスをチームで作って発表する「ハッカソン」のようなのでもいいですし、昨今飛躍的に技術の進んだ画像生成をひたすらやり続けるようなのもいいかもしれません。
このように、一般的なセミナーではできないようなイベントが実現できるのもSHIPの魅力だと思います。
そうしたイベントから「変態的人材」が生まれることを願っています。ここでいう変態的人材とは、特定のテーマに熱狂的に没頭し、試行錯誤を楽しめる人のこと。今の社会を動かすのは、まさにそうした人たちではないでしょうか。
SHIPは堅苦しい場所ではない
私たちのセミナーを受けた方の中には、SHIPの利用をためらっている方がいらっしゃいました。どうやら「スタートアップ」や「デジタルイノベーション」といった言葉にハードルの高さを感じているようでした。「私なんかが行ってもいいのかな……」と。
私の周りだけでも何人かいらっしゃったので、同じようにSHIPに堅苦しいイメージを持っている方は少なくないと思います。
実際にSHIPを利用したことのある方にはわかると思いますが、そんなことは全然ない。「生成AIに興味がある」とか「デジタルについて学びたい」とか、それくらいの軽い気持ちで訪れて良い場所がSHIPです。
相談員の方々も気さくに声をかけてくれますし、その場にいる人たちとちょっと交流するだけでも大丈夫です。私のように、そこから思いがけない出会いが生まれることもあるはずです。
好奇心さえあれば、SHIPはいつでも開いています。

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