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トピックス 2026年03月17日

生成AIで地域を盛り上げる!映像クリエイティブチャレンジの軌跡

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静岡県が運営するイノベーション拠点「SHIP」では、地域における起業支援や新規事業開発、DX支援、
デジタル人材やイノベーション人材の育成を目的とした多様な支援を行っています。
本シリーズでは、SHIPを活用し成長・発展を遂げた起業家や企業、プロジェクトの事例を通じて、
SHIPが果たす役割と効果をご紹介いたします。
皆さまの今後のSHIP活用のヒントになれば幸いです。ぜひご覧ください。
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生成AIで地域を盛り上げる!映像クリエイティブチャレンジの軌跡

 

 

「映像クリエイティブチャレンジ」は、生成AIやXRなど新しい技術を使って制作した映像作品を募集し、映画館のスクリーンで上映する企画です。

2024年2月に開催された第1回以降、これまでに累計300作品以上の応募が集まり、年々その広がりを見せています。

https://www.eizo-creative-challenge.com/

今回、イベントの成長と今後の展開について、中心メンバーである株式会社SBS情報システムの原田雅樹さんに伺いました。

映像クリエイティブチャレンジ実行委員長 森岡加理武(もりおかかりぶ)さんの記事はこちら。

生成AIと地域活性化──SHIPが支援する「映像クリエイティブチャレンジ」の舞台裏

 

想像を超えるスピードでの成長

原田さん

私はSBS情報システムという会社で、主に新規技術の調査・研究や研修を担当しています。

映像クリエイティブチャレンジ(以下、クリチャレ)の実行委員会には、企業として参加していますが、どちらかというと自主的な活動に近い形での関わりです。

そうして関わり始めたクリチャレも、2025年で3回目を迎えました。

回を重ねるごとに広がりが生まれ、自治体からも関心を寄せていただけるようになってきました。たとえば、富士市でイベントを実施させていただいたほか、袋井市ではスポーツ協会創設80周年の記念動画をクリチャレで公募する取り組みも始まっています。

学校との連携も年々広がっています。

私たちは、希望があった学校には出向いて、生成AIの使い方を教える授業も行っています。これまでに中学・高校あわせて20校、約500人の生徒さんが受講してくれました。昨年度からは教育委員会とも連携しています。

高校との連携は、私が静岡県立科学技術高校の先生と知り合いだったことが最初のきっかけです。その後も、島田商業高校の先生がインターネットで取り組みを知ってくださるなど、徐々に関係が広がっていきました。

こうして多くの学生が応募してくれるようになったことを受け、2回目のクリチャレからは学生部門を新設しました。

玉城

クリチャレは想像以上のスピードで拡大しています。

「こんな場があったらいいよね」と話していた構想が半年たらずで実行に移され、2年目で形が定まってきて、3年目にはスポンサーがついて実際の発注にもつながりました。今後の展開にも期待が高まります。

 

派生したビジネスを生み出す

原田さん

一方で、そろそろ新たなフェーズに入る必要を感じています。とりわけ、このイベントから派生したビジネスを生み出していくことが、これからの大きなテーマです。イベント自体は、これからも公共性の高い取り組みとして続けていく方針であり、直接的な収益化は考えていません。ただし、その活動を持続可能な形で発展させていくためには、収益を生む仕組みが必要です。

たとえば、動画制作のための「枠組み」そのものを商品化するという構想があります。シナリオの作成やカット割りの設計など、一連のプロセスをひとつのアプリケーションとして提供するイメージです。さらに動画制作セミナーなどを展開することで、ビジネスとしての収益化も図ることができます。

こうした周辺事業を確立できれば、クリチャレはさらに発展していくはずです。

 

SHIPを知ったきっかけは人材育成プログラム

原田さん

SHIPを知ったきっかけは、SHIPオープン前に実施されていた人材育成プログラムでした。このイベントを見つけたのも本当に偶然で、DXに関する情報を検索していた際にたまたま知ったのです。

オープンしてからは、しばらく毎日のようにSHIPに通い、その中で少しずつつながりが広がっていきました。

玉城

原田さんには、SHIPオープン後もさまざまな形で関わっていただいています。

たとえば、SHIPがオープンした年の5月に開催した「映像DXウィーク」では、ご登壇いただくとともに、講師もご紹介いただきました。

そんな中で、クリチャレ実行委員長の森岡さんに原田さんを紹介したのも私たちでした。

当時、森岡さんは「生成AIでつくった映画を上映したい」と考えていましたが、一人では技術やノウハウの面で難しい部分もあり、共に取り組んでくれるメンバーを探しているところでした。

そこで、映像分野で仕事をされている方として真っ先に思い浮かんだ原田さんにお声かけさせていただきました。

 

映像クリエイティブチャレンジを全国へ!

原田さん

現在、市や県ではXRや点群データの活用に力を入れようとする動きがあります。そうした取り組みにも今後、積極的に関わっていきたいと考えています。

とりわけ静岡市はデジタル関連企業の誘致に注力しており、私たちはイベントの面で地域を盛り上げる役割を担っていきたいです。たとえば、2026年からXRや3Dスキャンを強みとする株式会社A440が静岡へ本社を移転することも追い風になると期待しています。

その上で、まずはクリチャレを静岡県全体へ広げていきたいと考えています。せっかく教育委員会のバックアップもあるので、県内の学生が広くチャレンジできるイベントにしていきたいというのが一つの目標です。各地域の高校が自慢の動画で競い合う形にできたら面白いと思っています。

さらにその枠組みを、将来的には全国へと広げていけたら理想的です。各地で上映会を開催し、その集大成となる最終上映を東宝会館で行うような流れを想像しています。

こうした取り組みを通じて、若い世代のデジタルスキル向上にもつながりますし、もし題材として「地域の魅力発信」をテーマにしてもらえれば、自治体にとっても意義のある取り組みになるでしょう。

玉城

静岡市では、デジタル関連企業の誘致ツアーも実施しています。その中で、市の職員の方から「クリチャレがあることで企業誘致の話がしやすくなった」という声を聞くこともありました。

首都圏から来る企業に対しても、クリチャレを通じて人材や市場も育っているというポイントは大きなアピール材料になるはずです。こうした取り組みを通じて、少しずつではありますが、地域内外の横のつながりが生まれつつあると感じています。

原田さん

学生向けの取り組みという文脈では、高校で行われている「探究学習」にも、クリチャレは活かせるのではないかと考えています。

探究学習とは、生徒が自らテーマを設定し、課題を見つけ、調査・分析・発表までを行う学習プログラムですが、最近では探究学習そのものの新鮮さや魅力が薄れつつあるという指摘もあります。

そうした中で、生成AIを活用した動画制作や作曲が一つの受け皿になれるのではないかと考えています。

 

出会いのハードルがぐっと下がるSHIP

原田さん

SHIPの一番の価値は、新しいつながりを紹介してくれるところにあるのではないかと思っています。

SHIPでは、これまで出会うことのなかった人と話ができます。自分一人で飛び込むのはハードルが高く感じることもありますが、玉城さんをはじめとしたコミュニティマネージャーのみなさんが間に入って紹介してくださることで出会いのハードルがぐっと下がります。

やりたいことがまだぼんやりしている段階でも構いませんし、「この人につなげてほしい」という具体的な希望があってもいい。何か少しでも動きたい気持ちがあるなら、一度SHIPに来て相談してみることをおすすめします。

 

 

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