NEWSニュース
静岡ブルーレヴズがSHIPで見つけた、応援文化醸成のチャレンジ
______________________________________________静岡県が運営するイノベーション拠点「SHIP」では、地域における起業支援や新規事業開発、DX支援、デジタル人材やイノベーション人材の育成を目的とした多様な支援を行っています。本シリーズでは、SHIPを活用し成長・発展を遂げた起業家や企業、プロジェクトの事例を通じて、SHIPが果たす役割と効果をご紹介いたします。皆さまの今後のSHIP活用のヒントになれば幸いです。ぜひご覧ください。______________________________________________

日本に新しいラグビーの応援カルチャーを根付かせ、スポーツビジネスの力で地域に新たな価値を生み出すことを目指すプロラグビーチーム「静岡ブルーレヴズ」。 同チームは、SHIPの「仲人」のようなマッチング機能を通じて、広島県の企業「nu.」が持つ「糸センサー」技術と出会い、観客が自発的にタオルを振りたくなる新しい応援の実証実験をスタートさせました。 スポーツチームが抱える課題と、異業種のテクノロジーをどのようにつなぎ合わせているのか。また、SHIPという場から生まれる偶発的な出会いの可能性について、静岡ブルーレヴズ株式会社の代表取締役社長・山谷拓志さん、静岡営業所チーフの雨宮大地さん、そして伴走したSHIP相談員の中島健太さんの3名による対談形式でお話を伺いました。
私たちだけでは接点を持てなかった
山谷さん
SHIPの運営元である株式会社エル・ティー・エス(以下LTS)さんとは、かつてプロバスケットボールチーム「茨城ロボッツ」で社長を務めていたころからご縁がありました。
その後、ブルーレヴズ立ち上げで静岡に来ることが決まったタイミングでご挨拶に伺ったところ、LTSさんが静岡でも事業を展開されていることを知りました。
そこで「また一緒に何かやりましょう」とお声がけいただいたことが、今回の取り組みにつながっています。
広島に本社を構えるnu.さんとは、SHIPのマッチング機能があったからこそ出会うことができました。私たちだけでは接点を持つことが難しかった企業とご縁をいただき、大変ありがたく感じています。

これまでの常識では考えられない
雨宮さん
糸センサーをスポーツにも応用できるのではないかというお話を伺ったとき、直感的に「面白そうだな」と感じました。また、すでに広島や長崎のチームでセンサーの活用が始まっているという実績もあり、技術としての可能性をより具体的にイメージすることができました。
またブルーレヴズとしても、ファンの応援をどのように活発化していくかは以前から重要なテーマの一つでした。こうした中で、技術を通じて応援の機運を高めていくという発想は非常に興味深く、私たちの方からもいくつかアイデアを提案させていただきました。

山谷さん
実証実験のような施策は、普段から頻繁に行っているわけではありません。単なるプロモーションではなく、私たちが課題として捉えていた「応援の促進」につながると考えたからこそ、今回ご一緒させていただきました。
そもそも日本では、海外のように感情の高まりから自然と応援が生まれる文化がまだ十分に根づいていないと感じています。シャイな国民性もあるとは思いますが、個人的にはそこに違和感がありました。
タオルを振る応援も同様で「さぁ、回してください」と促されてから動くのではなく、自分の意思で自然と振りたくなるような仕掛けをつくりたいと考えていました。加えて、ラグビーはサッカーや野球と比べて自ら声を出すといったような能動的な応援がまだ十分に定着していません。だからこそ、私たち自身が新しい応援の文化をつくっていきたいという想いがありました。
その想いにnu.さんの技術が噛み合いました。現在では自発的にタオルを振る光景が見られるようになりましたが、これまでのラグビーの常識では考えられない光景です。
観客アンケートでも「大型ビジョンの演出が変化していくのが楽しい」「もっとタオルを振るシーンが増えるといい」といった前向きな声を多くいただいており、手応えを感じています。
こうした変化は、「実証実験」という枠組みがあったからこそ実現できたものだと思います。この位置づけがあることで参加のハードルが下がり、誰かが始めることで「自分もやっていいんだ」と行動が伝播していきました。
応援をスタジアムの外へ
雨宮さん
最初の1、2年はセンサーがきちんと反映されるか、スタジアムでも問題なく動作するかといった技術面での調整が中心でした。
これからは観戦体験の満足度をどう高めていくかに注力していきたいと考えています。
コスト面の課題はありますが、できるだけ多くの方に糸センサー付きタオルを手に取っていただき、「こんな楽しい応援があるんだ」という認知を広げていきたいです。応援の楽しみ方が増えること自体も、スポーツにとって新しい価値になると感じています。
さらに将来的には、このタオルを使った応援がスタジアムの外にも広がっていく可能性を感じています。
たとえば自宅やアウェイの試合でも糸センサー付きタオルを振って応援できたり、その動きがランキングとして可視化されたりと、場所を問わず参加できる応援が実現できるかもしれません。

「仲人」のような存在
雨宮さん
私たちは当初は静岡市に常設拠点がなかったため、時間が空いたときに作業する場所としてSHIPを利用させていただいていました。
ただ、ここには自治体の方をはじめ、さまざまな方が集まっており、相談員の方を通じてご紹介いただく機会も少なくありません。また、表敬訪問などで県庁や市役所に伺う際に、選手と一緒に立ち寄らせていただくと、あたたかく迎えていただけます。そうした中から新たな出会いが生まれることもありました。
山谷さん
ブルーレヴズとしては、渋滞の解消やCO2排出量の軽減、選手のパフォーマンス向上など、さまざまな課題を抱えています。
ただ、それらの課題に対して有効なソリューションを誰が持っているのかは分からないですし、ソリューションを提供する側も、それがスポーツの現場で活かせるとは気づいていないケースもあります。
そうしたときに必要なのが「仲人」のような存在です。「この人とこの人は相性が良さそうだ」と気を利かせて、両者を引きあわせてくれる役割——それがSHIPだと考えています。
項目にチェックを入れれば紹介されるデジタルなマッチングの仕組みも有効ですが、顔を合わせて雑談することで双方が想像していなかったようなマッチングが実現する場も重要だと感じています。そうした意味でも、リアルの場があり、相談員の方がいるSHIPの価値は非常に大きいと感じています。
中島相談員
今回の実証実験の取り組みが実現したのは、山谷さんをはじめ、ブルーレヴズの関係者の方々に受け入れる姿勢ができていることも影響していると思います。みなさんが胸を開いてくださるからこそ、私たちとしても安心してご紹介することができるのです。
また、まだ何に寄与するかが明確でない段階でも、「まずは一度やってみよう」とチャレンジされるスタンスは、本当に素晴らしいと感じています。

SHIPに行くと”何か”がある
山谷さん
SHIPに行くと、何かが起こるんです。誰かを紹介していただいたり、思いがけない出会いが生まれたりする。そうした意味でも、まずは行ってみるということ自体が大切なんじゃないかなと思っています。
また、SHIPの相談員の方々とのコミュニケーションも非常に重要だと感じています。日頃から関係性を築いていくことで、私たちの課題や状況を理解していただけますし、「ラグビーが好きならブルーレヴズにつなぎましょうか」といった形で、私たちのことを他の方へ紹介していただきやすくなります。
スポーツビジネスには大きな可能性があります。とくに地方においては、まだまだ伸びしろがあります。その面白さや可能性を多くの方に知っていただき、自分自身の経験を静岡の中で活かしていきたいと考えています。
今後もSHIPとともに、新しい価値を生み出していければ嬉しいです。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄【SHIP公式SNSのご案内】直近のイベント情報、本日のイベント有無、ご支援情報、SHIPの日常の様子などを配信中!ぜひ、フォロー&ご登録をよろしくお願いいたします!⇒LINE:https://liff.line.me/1645278921-kWRPP32q/?accountId=314zbucp⇒Facebook:https://www.facebook.com/share/knCmY2HNGv4Lmvrz/?mibextid=LQQJ4d ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄