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高校生にも「起業」という選択肢を。起業を目指し踏み出した軌跡。
______________________________________________静岡県が運営するイノベーション拠点「SHIP」では、地域における起業支援や新規事業開発、DX支援、デジタル人材やイノベーション人材の育成を目的とした多様な支援を行っています。本シリーズでは、SHIPを活用し成長・発展を遂げた起業家や企業、プロジェクトの事例を通じて、SHIPが果たす役割と効果をご紹介いたします。皆さまの今後のSHIP活用のヒントになれば幸いです。ぜひご覧ください。______________________________________________

現在、高校2年生の祝部さんと市川さんは、将来の大学在学中での起業を見据え、勉強と並行してビジネスの第一線で活動しています。お二人は、全国規模のビジネスコンテスト「マイナビキャリア甲子園」において、1万人以上もの応募の中から準決勝進出を果たしました。 SHIPの学生起業コミュニティ「CREWS」を拠点に、どのようにアイデアを形にし、成長を遂げているのか。今回は祝部さんと市川さん、そしてお二人をサポートするSHIPコミュニティマネージャーの五十嵐さんにお話を伺いました。
日常の中にビジネスがある――二人の高校生の現在地

祝部さん
僕たちは現在、高校2年生(2026年3月時点)です。将来は大学在学中に起業したいと考えており、そのための人脈作りや知見を広げることを目的に、SHIPの学生起業コミュニティ「CREWS」や大人向けのイベントなどに積極的に参加しています。 個人の活動としては、「音痴を直すアプリ」の立ち上げを進めています。テック系に精通しているわけではないので、実際の開発は誰かにお任せする予定ですが、現在は試作品を作成し、プレゼンをして協力者を集める段階で奮闘しています。
市川さん
僕も祝部と一緒で、将来起業したいと考えています。 今回、自分たちの実力が全国規模でどこまで通用するのか腕試しをするために、応募数も多い「マイナビキャリア甲子園」に応募しました。日常生活の中でも、例えば「電車で寝落ちして遅刻したから、寝落ちしないアプリを作ろう」というように、身の回りの課題から解決策を考えることが趣味のようになっています。
SHIPとの出会い――「FuJI」から「CREWS」へ

祝部さん
中学生の頃から起業したいという想いはありましたが、当時は部活と勉強の両立で手一杯でした。高校に入ったら外部活動をすると親と話し合っていたところ、静岡県主催の高校生向けアントレプレナーシップ育成プログラム「FuJI – Future Japan Innovator – 」を見つけてもらい、応募したのが始まりです。その「FuJI」の活動拠点や講義の場がSHIPでした。
市川さん
僕も祝部に誘われて「FuJI」に参加したのがきっかけです。実際に半年間活動してみると、ビジネスの面白さや、自分で課題を解決することの楽しさにすっかり夢中になりました。 プログラム終了後も、SHIPを活動場所として利用し続けました。その後、月に1回イベント等を行う学生起業コミュニティ「CREWS」が発足したことを聞き、毎月利用するようになりました。
大人の場所? いいえ、名前を呼んでくれるアットホームな居場所
SHIPは多くの社会人や起業家が利用する施設ですが、高校生にとって「大人の場所」というハードルはなかったのでしょうか。
祝部さん
最初は「FuJI」のプログラムで同世代の学生と一緒に利用していたため、大人の場所というイメージはほとんどありませんでした。ただ、個人で利用し始めた頃、ポスターを見て参加した大人向けのイベントでは、高校生が自分たちを含めて2人しかおらず驚いたこともありました。それでも、大人の方々は皆さん優しく褒めてくださるので、ポジティブなイメージの方が強かったです。
市川さん
友達と一緒に行くことが多かったので抵抗は少なかったですが、一人で来た時に、社会人の方々がパソコンを開いて本格的なミーティングをしている光景を見ると「おおっ」と圧倒されることはありました。 それでも通いやすかった一番の理由は、SHIPのスタッフである五十嵐さんや野田さんが、毎回大きな声で「お、祝部くん来たね!」と挨拶してくれたことです。ドアの前で不安になりながら行っても、いつもよくしてくれる人が挨拶してくれると一気に安心感が生まれました。

祝部さん
学校でもなかなか翌日には名前を覚えてもらえないのに、SHIPの皆さんはすぐに自分のことを覚えてくれます。それが一気に緊張をほぐしてくれました。入口のソファのところはアットホームな感じがありますし、動線がすっきりしているのも良いです。キッチンのところでスタッフの皆さんが笑顔で楽しそうに話している様子も、居心地の良さにつながっています。
コミュマネ五十嵐
お二人は「FuJI」の時から非常に熱心に活動されていたことが強く印象に残っています。CREWSができるタイミングでもあったので、積極的にコミュニケーションを取りたいと考えていました。毎月顔を合わせるたびにいろいろとお話しさせてもらったことが、結果的に良かったと感じています。

Slackを活用した「壁打ち」――いつでも相談できる環境
市川さん
ビジネスコンテストに出場する際や、ふと良いアイデアを思いついた時に、「ちょっと聞いてください」とSHIPの相談員の方々に壁打ちをお願いしています。 Slackで連絡し、Zoomなどで面談を組んでもらう流れです。
祝部さん
僕のSlackの使い方は主に3つあります。1つ目は、自分の事業案に対するアンケートのお願いです。学校内だけでは回答数が限られますが、CREWS内で発信すると回答率が高いです。 2つ目は、アイデアがある程度固まってきた段階でのZoom相談の調整です。そして3つ目が、専門家への確認です。例えばビジネスコンテストで出す収益計画を作成した際、自分たちには実務経験がないため、設定した市場規模が大きすぎるのか小さすぎるのか判断できません。ネットの情報だけでは分からない部分を、専門家の視点で確認してもらうために相談しています。
点と点をつなぐサポート――マイナビキャリア甲子園での躍進
市川さん
「マイナビキャリア甲子園」では、協賛企業であるQoo10の「AIを活用してショッピングをエンターテイメントにする」というテーマに取り組みました。Qoo10は女性ユーザーが多いプラットフォームですが、あえてその点に着目し、「男性ユーザーの獲得」を課題に設定しました。そこから「男磨き」というコンセプトを考え、男性向けにコスメやスキンケア商品を展開する、事業案を提案しました。
コミュマネ五十嵐
最初は複数のアイデアが並んでいる状態でしたが、それらを整理し、一つのストーリーとして構築していきました。審査員視点で「どこが核になるか」を検証しながら、全体像を磨き上げていきました。その結果、1万人以上の応募から上位約2%の準決勝に進出したのは、本当に素晴らしいことだと思います。
ビジネスも「部活」――迷っている同世代へのメッセージ
祝部さん
高校生活だけでは出会える人の幅は限られがちですが、SHIPやCREWSに来れば、普段は出会えない人たちとつながることができます。 僕自身、最初は「起業したい」と口で言うだけでしたが、ここで自分以上に行動している高校生や大学生に出会い、刺激を受けました。「自分もやってみたい」という気持ちが自然と生まれ、成長につながっています。
市川さん
サッカーが好きな人がサッカーをやるように、ビジネスや新しいものを作るのが好きだからSHIPに来る。僕たちにとっては、それが部活と同じ感覚です。世の中には「ビジネスや課題解決をする部活」はまだ少ないですが、SHIPはまさにその役割を担う場所です。背伸びをする必要はなく、「やってみたい」という気持ちがあれば十分。そこから新しいアイデアやつながりがたくさん生まれていくはずです。
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